AT車でエンジンブレーキの使い方と原理や効果について

エンジンブレーキって知っていますか?

教習所でも習うので知っているとは思いますが

長い下り坂などでフットブレーキに頼らずに、エンジンの力で制動を行う

場合などはエンジンブレーキを使っている状態となります。

今回は、AT車(オートマチック車)のエンジンブレーキについて

  • 使い方や原理
  • エンジンブレーキを使った場合の効果

などを考えてみます。

スポンサーリンク
Sponsored Link

エンジンブレーキ

そもそもエンジンブレーキと言うのはなんなのでしょう?そんなブレーキ装置はありましたっけ?

冗談みたいな本当の話ですが、初心者の方などから

「エンジンブレーキってどこに付いていますか?」

って質問をされることがあります。マジです。

エンジンブレーキと言う装置はありませんよね?

では、何をエンジンブレーキと言っているのでしょう?

エンジンブレーキの原理

一般的な車はエンジンで走りますよね。EVは除きますよ。エンジンの車の話です。

エンジンは、シリンダー(筒)の中をピストンが上下に動き、その上下の動きを回転運動に変換して走行するエネルギーを取り出しています。ピストンを動かすエネルギーがガソリンを混ぜた空気(混合器)で、これを燃やして爆発させて動いています。

このエンジンですが、実際に見ると重そうですし動かすのも大変そうじゃありませんか?

このエンジンをタイヤの回転で動かそうとしたら大変だと思いませんか?

そうそう、バイクとか車を

押しがけ(車やバイクを押してエンジンをかける方法)

したことがある人ならわかりますが、エンジンって自分で動いてくれない場合はとても動かすのが厄介なやつ(負荷の高いやつ)なんです。

普通の道路を走っていても、アクセルを緩めたらガクッとスピードが落ちますよね?あれがエンジンブレーキです。

エンジン自身が回転する負荷によって制動力を得る効果

とでも言いましょうか?要は車のタイヤでエンジンを回転させようとしている状態なんですね。

ギヤが低いほど制動力が高くなる

これは、ある車のギヤ比(変速比)です。

  • 1速:2.697
  • 2速:1.572
  • 3速:1.071
  • 4速:0.729
  • 5速:0.530
  • 後退:1.888

これは、ある車のギヤ比(変速比)です。数値は

タイヤを1回転させるために必要なエンジンの回転数

のことです。ですので、1速の場合はタイヤを1回転させるのにエンジンを2.697回転させなければならないことになります。このことから変速比は、

  • 大きければ力は強いが回転数が減る
  • 小さければ力は弱いが回転数が増える

これが基本になります。また

ギヤが低い(1速に近い)ほど変速比が高く、ギヤが高い(1速から遠い)ほど変速比が低い

と言うことになります。

この関係をタイヤから見ても同じことになりますので、ギヤが低くなる(1速に近くなる)程エンジンブレーキの効果が高くなると言うことになります。

AT車のエンジンブレーキ

では、AT車でエンジンブレーキを使うにはどうしたら良いのでしょうか?

MT車と違って、あるのは

  • D(ドライブモード)
  • 2(セカンドギヤ)
  • L(Lowギヤ)

になります。車種によってはこれにOD(オーバードライブ)が付いていたりします。

また、2の代わりにS(スポーツ)だったり、Lの代わりにB(ブレーキ)だったりする車種もあります(CVT車)。そんな方は以後の説明を読み替えてくださいね。

長い坂道などで速度が上がっていく場合、まずはDレンジから2レンジへシフトします。この時エンジンの回転数が上がってエンジンブレーキが利き速度も落ちます。この状態で坂道を加速せずに走れる(あるいは軽いブレーキペダル操作)のであれば、2レンジのままで走行することになります。

しかし、それでも加速して行く場合はLレンジにシフトします。2レンジよりもさらに強い制動力を得られます。しかし、これ以上はシフトしようがありませんので、ブレーキペダルと併用することになります。

エンジンブレーキを使う意味

エンジンブレーキを使う最も多い場面は、先ほどの説明のような

長い坂道や急な坂道でブレーキペダルを多用しがちな場合

でしょう。そのままブレーキペダルで制動してはダメなのか?と言う疑問がわきますが、答えはダメなのですよ。その理由は

ブレーキペダルを多用すると発熱によってブレーキがきかなくなる

可能性があるからです。特に、長い坂道でブレーキペダルを踏みっぱなしにしたら、すぐに熱を持ってブレーキがダメになるかもしれません。

熱でブレーキパッドがダメになる場合と、ブレーキを制御するブレーキオイルが沸騰して気泡が入り、ブレーキがきかなくなる(ベーパーロック現象)などがあります。

そのような事態にならないように、ブレーキペダルを最小限に利用する状況を作り出すためにエンジンブレーキを併用してブレーキにかかる負荷を軽減しているのです。

注意すべきこと

とは言え、エンジンブレーキも良いことばかりではありません。

半ば無理やりエンジンを回転させて制動力に利用している

とも言えるので、ミッションやエンジンの機構に悪影響を与えることも否定できません。ですので、特に注意すべきことは

いきなり1速などの高制動操作を行わないこと

が重要です。私の場合は

  1. OD(オーバードライブ)を解除する
  2. 2速にシフト
  3. 1速にシフト

の順序でエンジンブレーキを使います。

このようにすれば、エンジンやミッションなどへの負荷も最小限に抑えられ、エンジンブレーキが効いている間は燃料もカットされているので燃費向上の効果も期待できます。

まとめ

エンジンブレーキと言う装置はありませんが、エンジンの機構を利用した制動効果のことを言うことがわかりました。

また、注意すべき点として「いきなり1速などの高制動操作をしない」ことで車への悪影響を最小限にし、エンジンブレーキを上手く使えば燃費向上も期待できるのです。

それらを知識として理解し、安全で快適で効率的な運転ができれば良いですね。

スポンサーリンク
Sponsored Link
Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

error: Content is protected !!