エンジンは時々高回転まで回したほうがいいの?

車のウンチクなどでは、いろいろなことが語られていますが、その中の一つに

エンジンは時々高回転まで回した方が良い

なんてのがあります。これって信憑性はどうなんでしょうか?

今回は、そんなことを疑問に思いましたのでまとめてみました。

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エンジンの構造

まずは、車のエンジンについておさらいです。

昨今、ハイブリッドなどの車もありますが、あくまで一般的なガソリンの内燃機関としてのエンジンを元に考えてみます。

エンジンは

燃料を燃やした時の爆発力を利用して力を取り出している

と言う機械です。

※画像出典:MONOist

4サイクルの工程です。

  1. 吸入(吸気):燃料の混じった空気(混合気)をシリンダーに取り込む
  2. 圧縮:その混合気を圧縮する
  3. 燃焼・膨張(爆発):圧縮した混合気に点火して爆発させる
  4. 排気:燃えた混合気を排出する

と言う4つの工程を繰り返しています。

このような理屈で動作する性質上、このエンジン内(燃焼室)では

カーボンデポジット

と呼ばれる燃えカスが残ることになります。

カーボンデポジットを防ぐ

今回取り上げた

エンジンは時々高回転まで回した方が良い

と言うウンチクの根拠は、この

カーボンデポジットを防ぐ・取り除く

と言う効果が期待できるからなのです。その理由は

  • エンジンを高回転まで回すことで「空気の吸入量」と「噴射するガソリン」のバランスがとれ、ガソリンの燃焼状態が良くなり、ガソリンの燃え残りであるカーボンデポジットの付着を防ぐ事が出来る

と言うことなのです。その逆で低回転の場合、特に発進時などは

  • 止まった状態から動くためには通常よりもパワーが必要になり、多くのガソリンが噴射される。この時、吸入した空気よりも噴射されたガソリンの量の方が多くなるため、燃えずに残ったガソリンが蒸し焼きにされてカーボンデポジットとなってしまう

と言うことなんですね。

カーボンデポジットが発生しやすい条件

基本的にカーボンデポジットは

エンジンが低回転の場合に発生しやすい

と言えます。

例えば

  • 信号の多い市街地などでの発進や停止の繰り返しの多い運転
  • 燃費を気にしての低回転での走行や運転

などがこれに該当します。

低回転走行では、空気を吸入する勢いが弱くなるのでガソリンとしっかり混ざり合わないので、発進時と同様の現象が起こる事になってしまいます。

高回転まで回すべきか

では、エンジンを高回転まで回すべきか?それとも不要か?を考えてみたいと思います。

エンジンを高回転まで回すメリット

では、エンジンを高回転まで回すメリットは?

カーボンデポジットを防ぐ・除去する

先に述べたように、エンジンを高回転まで回すことでエンジンの燃焼効率が良くなるので

カーボンデポジットを防ぐ

ことができます。また、既に付着してしまったカーボンデポジットについても

高回転で走行することである程度は除去できる

と言われています。

しかし、実際には一瞬だけ高回転まで上げたからと言って溜まっていたカーボンが燃えるわけではないですし、どれくらいの頻度で、どれくらいの時間回せばいいという基準があるわけでもありません。それ以前にエンジンによっても、カーボンが溜まりやすいものとそうでないものがあります。

本当に効果のある高回転は、サーキットのような場所でアクセル全開を10分くらい続けることくらいでないとダメなんだとか。

エンジンを高回転まで回すデメリット

一方で、エンジンを高回転まで回した場合のデメリットもあります。

エンジンの寿命を短くする

エンジンを高回転で回すと言うことは、それだけ激しく動かすと言うことになります。そうなれば、当然のことながらエンジンの部品などの摩耗や消耗が激しくなります。結果、エンジンの寿命が短くなってしまう…と言えるのです。

ただし、エンジンの寿命は乗用車の場合で20万キロ、トラックなどでは100万キロと言われています。ですので、エンジンの寿命が短くなると言っても20万キロが10万キロになるとか、100万キロが50万キロになるとか、そのような極端なことはないそうです。エンジンはかなり頑丈に作られているので、それほど心配はないのかもしれません。

燃費が悪くなる

もう一つのデメリットは

燃費が悪くなる

と言うことです。

これは、改めて説明する必要もないと思いますが、エンジン回転数が上がれば上がるほど、それだけエンジンに燃料を噴射することになりますので、通常よりもガソリンの使用量が増えることになります。

ただ、噴射した量のガソリンが燃える効率は良くなります。単純に使用量が増える…と言うのが問題になります。

結論

以上、メリットとデメリットを見てきましたが、私の結論としては

エンジンを時々高回転まで回す必要はない

と言うことです。通常の乗り方(運転の仕方)で特段エンジンに負担をかけるようなことをしていないのであれば、それだけで十分であると思います。

それに、カーボンデポジットだけが問題であるならば、洗浄効果の高いガソリンなどを使うのも手ですし、洗浄剤も売られています。そのようなもので対応できるのであれば、素人が下手に変なことをするよりはよっぽどマシであると思います。

一般的には、洗浄効果のあるガソリン(ハイオク)を使うよりも洗浄剤を使った方がコストパフォーマンスも優れていると言われます。

まとめ

エンジンのことを気にしているから気になる「エンジンは時々高回転まで回してやらないとダメだよ!!」みたいな言葉。でも、今のエンジンは昔と違っていろんな部分で進化していますし、耐久性も抜群になっています。燃えカスだけの問題であれば、不確かな知識でエンジンをあれこれするよりも、洗浄剤などを使うのがベストかと思います。

ただ、そのエンジンを気遣う心遣いはずっと持っていたいですね。

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