なぜセンターメーターがあるの?メーカーや車種に違いがある理由

車のメーターと言えばスピードメーターやタコメーター、燃料計などの運転に必要不可欠な情報をドライバーに知らせてくれるものです。

昔の車(国産車)ではほぼ全てと言っていいくらい運転席の前方にありましたが、いつの頃からかダッシュボードの真ん中にメーターが配置されるようになりました。

全ての車種ではないにしても、これってどうしてなんでしょうか?

今回は、そんなメーターの配置について考えてみました。

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センターメーター

運転に必要な計器類をダッシュボードの真ん中(中央)に配置したものを

センターメーター

と言います。最近のコンパクトカーなどに採用されているレイアウトです。私が無知なだけだったようですが、意外にも結構昔からセンターメーターって採用されていたようです。

1950年頃の日産ダットサンや、1970年代ではホンダライフステップバンなどで国産車においても採用されていたみたいです。しかし、普及はしなかった・・・と言うことらしいですね。

キッカケはプリウス

日本国内におけるセンターメーター普及のキッカケを作ったのが、ハイブリッド車の先駆けであるトヨタのプリウスなんだとか。1997年にプリウスが採用したことで、他の車種にも広がっていった・・・と言うのが真相らしいですね。

みなさんもご存知のとおり、プリウスはハイブリッド車として先進的な車であったことも手伝ってか、それにならってセンターメーターが広がっていった・・・としても不思議ではありませんね。

センターメーターが採用される理由

それでは本題です。

センターメーターなんて言うレイアウトが採用されるには、当然ながら理由があります。その理由について考えてみましょう。

前方視界が広がる

センターメーターのメリットとして最も語られるのがこれでしょう。

確かに運転席の前にはのっぺりしたダッシュボードだけで、視界を遮るものは何もありません。従来のレイアウトならば運転席前方のダッシュボードにはメーターがある分盛り上がりがあって

前方視界を遮っていた

と言えなくもありません。私の車もセンターメーターなのでわかりますが、前方はスッキリして遮るものがないのは安全に寄与すると言えるのかもしれません。

ただ、個人的にはずっと従来のレイアウトで運転してきたので、違和感はあります。

視線の切り替えにも効果あり

センターメーターになると、運転席の前にある場合と比較してメーターまでの距離が遠くなります。車を運転する場合に注視するのは外の風景です。目のピントを外の風景に合わせていた場合に、近い場所を見ると焦点距離の違いからピントを合わせ直さなければなりません。

しかし、センターメーターの場合は若干距離が遠いことによって、ピントの修正が小さくて済むのです。即ち

  • 外からメーターへ視線移動してもすぐに情報がわかる
  • ピント修正が小さくて済むので目が疲れにくい

と言った効果があります。

デザインとしても斬新だった

遡れば古くから採用されていたデザインではあるものの、プリウスが採用して普及するまではマイナーなデザインであることに違いはありません。それは逆に

認知度が低いデザインである

と言うことです。

そんなこともあってか、先進的なプリウスがセンターメーターを採用したことで

未来的な運転席のデザイン

と受け止められたのかもしれません。確かに、あまりないレイアウトなので斬新だと言われればそうだろうと思いますね。

本当のところはコスト削減

これまで散々センターメーターの良いところを紹介してきましたが、実のところは結局

コスト削減のため

と言うのが本命の理由です。プリウスに限らずですが、日本の車も海外に輸出されているのはご存知かと思います。輸出国の中には日本のような右ハンドルだけでなく左ハンドルの国もあるでしょう。アメリカなんかそうですよね?

そのような場合、左ハンドル用のパネルと右ハンドル用のパネルを作るのと、センターメーターにしてどちらにも使えるように共通部品にしてしまうのとではコストは大きく違ってきます。ダッシュボードなどは樹脂でできていますから、それらを作る場合に使う金型が半分で済むわけですから。金型を作るのには結構なお金がかかりますし、1つの金型で生成できる部品も限度があるので、コスト面で言えば効果が大きいわけです。

ですので、センターメーターが採用された理由というのは

作り手側の事情である

と言うことでしょうね。

センターメーターには困った面も

それでも、センターメーターがとても優れているデザインやレイアウトであれば、もっともっと普及していても不思議ではありませんが、実際にはそうでもないですよね?

これはどうしてでしょうか?

安全面に不安あり

スピードメーターなどの運転中に確認しなければならないメーターがダッシュボードの真ん中にあると言うことは、運転席から情報を取得する場合に

僅かながら首を左へ捻る必要がある

と言うことになります。

強引に視線移動(目玉を動かす)だけでできないこともありませんが、それでは目が疲れてしまいます。首を振れば一時的に前を見ていないことになります。走る速度にもよりますが、コンマ数秒のメーター確認による首振りによって前方不注意による事故・・・になる可能性も否定できないわけです。

事実、私はセンターメーター車に乗っていますが、実は運転席の前にレーダー探知機を置いていて、そこに表示される速度などを見ています。見ていると言うよりも、自然に近い形で視界に入ってくるのです。この場合、前方視界もしっかり確保しているので、いわゆる脇見運転にはなっていません。

そんなことから考えると、センターメーターは良いことばかりではないと言えますね。

高級車にはセンターメーターがない

それらを裏付ける(と私は思っています)事例として、最もセンターメーターを採用しているトヨタでも

クラウンなどの高級車にはセンターメーター車はない

のです。穿った見方をすれば、それは

高級車には最高の人間工学に基づいた設計

によってセンターレイアウトがそもそも選択肢にない・・・のかもしれません。

あるいは

高級車でのコスト削減手法としてセンタ―パネルのようなやり方は取らない

と言うことなのか?

いずれにしても、コンパクトカーなどの大衆車と呼ばれる車種にセンターメーターが多いのは、ある意味

一般大衆は首振りで少々不都合でも構わないが高級車を運転する人は楽に運転してほしい

と言う差別的な思想も感じないわけではありません。

これは少し言い過ぎかもしれませんが・・・。

センターメーターがないメーカーもある

車種だけでなく、メーカーによっても大きな違いがあります。

例えば、ホンダ車ではセンターメーターの車はありません。ホンダの基本理念として

バイクも車も運転操作中には視界内にメーター類が視認出来る様に設計

されているのです。

最近では、戦闘機などのようなヘッドアップディスプレイを採用するメーカーもありますよね?

やはり、メーターは運転上必要な情報なわけですから、常に視界内にあるのが当然の思想ではないか?と私も思います。

そんなことを考えると、トヨタの思想は安全軽視なのでは?とも感じます。そんな声が届いたのかどうかわかりませんが、トヨタ車でもセンターメーターが廃止された車種もありますので、いずれ消滅して行くのかもしれません。

個人的な感想

私の個人的な感想ですが、やはり長年にわたって運転席の前にメーターが付いた車に乗ってきましたので、センターメーター車は違和感があります。運転席の前にあった時は、座る位置や姿勢によってメーターが見えにくかったりしたこともありますが、それでもアナログメーターならば針の角度でおおよその速度はわかります。

しかし、センターメーターは視界に入っているようで入っていない感じがして、先にも書いた通り結局はレーダー探知機のモニターに表示される速度計を見てしまいます。

慣れれば大丈夫であるとか、センターメーターは大きく作られているから見やすいとか、いろいろな意見があるようですが、長年のクセは抜けませんね。

最初からセンターメーター車で運転に慣れた方はどうかわかりませんが、私は正直センターメーターは好きになれません。

まとめ

センターメーターが採用された歴史は意外と古かったことには驚かせられましたが、世の中に普及するキッカケを作ったのはトヨタのプリウスだったと言うのは納得のお話でした。

様々なメリットもあることは事実でしょうが、やはり採用の最も大きな理由は作り手側の理由で「コスト削減」だったと言うのが本当のところでしょう。なにしろ、高級車にはなかったり、メーカーによってもなかったりするのですから。

好き嫌いの問題と言うかもしれませんが、私はそれだけでなく安全上重要な問題ならば、安全を最優先にした車づくりをメーカーにはお願いしたいと思います。そして、少しでも不安があるのならばセンターメーターは止めて欲しいです。

個人的な思いが多くなりましたが、やっぱりセンターメーターは私には合わないです。

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