車検項目が変わる?現状の項目と追加される項目について

車には「車検(しゃけん)」と言う制度があって、一定期間毎にディーラーや整備工場に車を点検整備してもらわなければならないことはご存知かと思います。

この車検制度は車が一定水準の安全性を確保しているかどうかが確認される検査が行われ、それに合格した車両だけが公道を走ることができるというものですが、2018年以降に検査される項目が変更される方向であることがわかりました。

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車検制度

日本における車検制度は1930年から始まり、正式には

自動車検査登録制度(じどうしゃけんさとうろくせいど)

と言われるものですが、一般的な呼び名として車検(しゃけん)と呼んでいます。

その目的は、冒頭にも書きましたが

一定水準の安全性を確保している車両だけが公道を走る

と言うことを実現するためです。

車検点検56項目

では、現在の車検ではどのような点検が行われているのでしょうか?

一般的に自家用乗用自動車の2年定期点検整備項目は56項目あります。

かじ取り装置8項目

かじ取り装置に関しては、以下の8項目があります。

ハンドル 操作具合
ギヤ・ボックス 取り付けの緩み
ロッド及びアーム類 緩み、がた及び損傷
ボール・ジョイントのダスト・ブーツの亀裂及び損傷
かじ取り車輪 ホイール・アライメント
パワー・ステアリング装置 ベルトの緩み及び損傷
油漏れ及び油量
取付の緩み

制動装置13項目

制動装置については以下の13項目があります。

ブレーキ・ペダル 遊び及び踏み込んだときの床板とのすき間
ブレーキの効き具合
駐車ブレーキ機構 引きしろ
ブレーキの効き具合
ホース及びパイプ 漏れ、損傷及び取付状態
マスタ・シリンダ

ホイール・シリンダ

ディスク・キャリパ

液漏れ
機能、摩耗及び損傷
ブレーキ・ドラム

ブレーキ・シュー

ドラムとライニングとのすき間
シューの摺動部分及びライニングの摩耗
ドラムの摩耗及び損傷
ブレーキ・ディスク及びパッド ディスクとパッドとのすき間
パッドの摩耗
ディスクの摩耗及び損傷

走行装置4項目

走行装置には以下の4項目があります。

ホイール タイヤの状態
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み
フロント・ホイール・ベアリングのがた
リヤ・ホイール・ベアリングのがた

緩衝装置2項目

緩衝装置には以下の2項目があります。

取付部及び連結部 緩み、がた及び損傷
ショック・アブソーバ 油漏れ及び損傷

動力伝達装置5項目

動力伝達装置には以下の5項目があります。

クラッチ ペダルの遊び及び切れたときの床板とのすき間
トランスミッション及びトランスファ 油漏れ及び油量
プロペラ・シャフト及びドライブ・シャフト 連結部の緩み
自在継手部のダスト・ブーツの亀裂及び損傷
デファレンシャル 油漏れ及び油量

電気装置5項目

電気装置には以下の5項目があります。

点火装置 点火プラグの状態
点火時期
ディストリビュータのキャップの状態
バッテリ ターミナル部の接続状態
電気配線 接続部の緩み及び損傷

原動機6項目

原動機には以下の6項目があります。

本体 排気の状態
エア・クリーナ・エレメントの状態
潤滑装置 油漏れ
燃料装置 燃料漏れ
冷却装置 ファンベルトの緩み及び損傷
水漏れ

ばい煙、悪臭のあるガス有害なガス等の発散防止装置10項目

ばい煙、悪臭のあるガス有害なガス等の発散防止装置には以下の10項目があります。

ブローバイ・ガス還元装置 メターリング・バルブの状態
配管の損傷
燃料蒸発ガス排出抑止装置 配管等の損傷
チャコール・キャニスタの詰まり及び損傷
チェック・バルブの機能
一酸化炭素等発散防止装置 触媒反応方式等排出ガス減少装置の取付けの緩み及び損傷
二次空気供給装置の機能
排気ガス再循環装置の機能
減速時排気ガス減少装置の機能
配管の損傷及び取付状態

エグゾースト・パイプ及びマフラ2項目

エグゾースト・パイプ及びマフラには以下の2項目があります。

エグゾースト・パイプ及びマフラ 取付けの緩み及び損傷
マフラの機能

車枠及び車体1項目

車枠及び車体には以下の1項目があります。

車枠及び車体 緩み及び損傷

※参考:一般社団法人栃木県自動車整備振興会

現行項目の問題・課題

ご覧いただいた現行の検査項目で基本的な動作や安全性を担保することはできるのですが、現在の車に主流になっている

自動ハンドルや自動ブレーキなどの新技術

には対応できていないことが問題とされています。

対象となるのが

  • 自動ブレーキ
  • 自動ハンドル
  • ブレーキとアクセルのペダル踏み間違い防止装置
  • 車間距離維持装置
  • 車線維持装置

などです。

ブレーキとアクセル踏み間違えはなぜ起きる?その対策とは

これら新技術による安全装置は、高齢運転者の事故を減らす効果が期待されているために、安全性の確保や確認は必須事項となります。

しかし、現状の項目のままでは

手動操作による動作が正常であれば車検はパスする

と言うことなってしまい、自動化による安全性向上の機能が十分に確認されないばかりか、逆にそれら技術に頼った運転をすることによって

危険性が増してしまう

ことも考えられます。

そのような理由もあって、これら新技術に対応した車検検査項目が求められています。

改正は2018年以降

国土交通省は車検の確認項目を大幅に拡大する方針を決め、2018年度以降、道路運送車両法に基づく関連規定の改定を目指すことになりました。

意外に早く車検検査項目が改正される可能性がありますね。

まとめ

車検などの制度は時代に合わせて変わっていくものです。また、時代に合わせて変わらなければならないとも言えます。

今回の方向性に関して言えば、自動化された車の様々なシステムに対する検査体制が整うことになるので、ユーザーとしては歓迎できる変更ではないか?と個人的には考えます。

どんなに便利な技術であっても、その機能が正常に動作していることが確認されなければ意味がないからです。

いつから変更されるかに関しても動向を見守っていきたいと思います。

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